アパート一棟買いはリスクが高く、素人は手を出さない方が良いと考えています。
確かに、物件を見ていると、売却価格2850万円(ここでは簡易にするために諸経費を含めた金額)、戸数8戸x家賃月4万円というような、物件は見かけます。名目利回りは、13.5%と藤山さんの基準を超えています。購入することができれば、儲かりそうです。しかし、下に述べるようなデメリット・リスクがあるため、私は購入しません。
アパート一棟買いのデメリット
・管理組合がない
アパートには管理組合がないため、アパートのオーナー自身が共有スペースの掃除、メンテナンスを行う必要があります。分譲マンションには管理組合があり、管理費を支払っていれば、廊下やエレベータ、外壁などの共有スペースのメンテナンスを代行してもらえます。なるべく手間をかけないで運営したいサラリーマン兼業大家さんにとっては、この管理組合の存在は非常に重要です。
・集中するリスク
1箇所に8戸を持つため、地震で建物にダメージを受けた場合、損害は8戸に及びます。分散して所有していれば、所有する物件全てに損害が及ぶ確率はとても低いはずです。
同様に、居住環境の悪化などの環境要因の変化も集中します。
サラリーマン兼業大家さんとしては、所有する物件の所在地、建物、間取りを同じにせず、多様性を持たせたいところです。
・老朽化のリスク
例えば、アパートを所有していて、その建物が老朽化し投資効率が悪くなった場合のことを考えてみましょう。大家としては、建替えもしくはリフォームを行いなるべく高い家賃で貸したいというのが合理的な考えです。1戸づつ個別にリフォームを行うことで借手が見つかるのであれば問題ありませんが、建物全体を建てかえる必要が発生した場合、非常に大変です。
借手全員が素直に退去に応じてくれれば良いのですが、1戸でも拒否した場合、とたんに話はややこしくなります。貸し手である大家にとっては利回りを生み出す手段に過ぎませんが、借手はそこで長年生活をしていますので、思い入れや感情などの要素が入り込みます。借手との協議は感情的にもつれないよう慎重に行う必要がありますし、退去にかかる費用も無視できません。一度貸した部屋を大家側の都合によって退去を迫るのは、法的に非常に難しくコストがかかるのです。
区分所有のマンションであれば、1戸が退去した後にリフォームを行うことで次の店子を探すことは十分可能です。また建物全体のリフォームには毎月の修繕積み立て金で対応することができます。
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